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のりよ先生のペットとのふれあい生活

わんちゃん、ねこちゃんの血圧について

キャンディ動物病院 石川記代院長

―― 今回は、わんちゃん、ねこちゃんの高血圧について、お話しを伺いたいと思います。

石川 人の医療において血圧測定は、日常的に行われている検査の一つですね。  病院へ行くと、まず血圧測定されたご経験のある方も多いのではないでしょうか。 また、スポーツ施設やご家庭においても血圧が測れる機械が多々あります。  裏を返せば、血圧はそれほど健康管理(特に脳梗塞、心臓病、腎臓病)において、簡易的に測定できかつ重要な指標だと言えます。  しかし、動物の医療現場では、血圧測定はまだ日常的な検査項目には至っていません。  その原因は様々ありますが、近年、動物用血圧計の進化に伴い、動物の医療現場においても簡 単に血圧測定ができるようになりました。  私たちと同じように、わんちゃん、ねこちゃんの健康管理、さらには病気に対する治療効果を知る指標として、血圧測定は非常に重要です。

―― 高血圧で悩む動物もいるのでしょうか。

石川数値は人間とほとんど同じで、最高血圧が140以下、最低血圧が90以下を正常血圧、最高血圧が160以上、最低血圧が95以上を高血圧としています。  ただ、血圧測定に慣れていない場合、自宅での血圧と動物病院での血圧では、多少数値が異なる場合もありますので、評価には注意が必要です。  高血圧が持続すると、失明したり心臓や腎臓にかなりの負担がかかりますので、高血圧の原因を探る検査や、降圧剤の治療が必要です。  なぜ、高血圧なのかを調べ、治療をすれば降圧剤の量が減ったり、飲まなくても済むようになるケースもあります。

―― 血圧はどのように測るのですか。

石川それも人間と一緒です。圧のかかるカフを前肢や尾に巻いて測ります。  多くのわんちゃん、ねこちゃんがじっと我慢できる程度の時間で血圧測定できます。  機器はコンパクトで精度も増していますので、ペットの血圧が気になったオーナー様は一度動物病院で測定してみてはいかがでしょうか。  愛犬、愛猫の健康管理に役立つはずです。

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